魂の旅、食と誰かと、時々珈琲。

人生は旅。食と珈琲を好んでいる一介の主婦が日々を綴ります。

中津をうろつ記/大阪・中津

 2019年2月23日、夫がブログに載せる写真が欲しいから、と言うので、大阪の中津まで一緒に行くことになった。中津は私たちが大阪に住んでいたころカレーをよく食べに行っていた場所である。それについては私よりも詳しく書いている人のブログに譲ろう。

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 中津のイメージでぱっと浮かぶのはカレーだが、「とりあん」という名前のから揚げ屋も忘れてはいけない。

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りあん

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大分からあげがこの値段で買える。



ジャンクフードみたく持ち帰りで歩きながら食べるもよし、店内のスタンドでお酒を呑みながらつまむもよしなのである。

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友人と待ち合わせ中の夫。

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りあんのドリンクメニュー。

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店内のフードメニュー。

 

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チキン南蛮。美味い。





 次に浮かんでくるのはthink食堂。

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think食堂外観。



ここのカオマンガイはとても美味い。ただしランチは早く売切れてしまうので、時間が比較的自由だった私たちでも2回くらいしか入店していなかったのではないかと思う。


 ダイヤモンドビリヤニは今日も行列を作っている。

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行列。


聞くと私の知らない間に人気が出てきたらしく(私が知った時にも人気があったのにもかかわらず、それを上回ったという意味である)、休みの日はいつもこうらしい。隣の古書店の商品には匂いはつかないのだろうか?

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隣の古書店



 SOMAは幾度か通った人気店のカレー屋であるが、

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閉まっているときには何のお店か分からない外観。


どうも腰痛で臨時休業とのことだった。

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お大事に。


立ち作業が多いとどうしても腰痛は職業病になってしまうのであろう。お大事に。
 さて、中津商店街である。

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中津商店街入り口。


入り口に「月と太陽のダルバード」の看板がある。

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太陽とシスコムーンではない。


ここはおかずがたっぷりあるカレーを出すお店として認識している。
 中はこんな感じ、

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なんとも味のある商店街である。


シャッター街の中で点々とお店が開いているという感じである。

そして「月と太陽のダルバード」と駄菓子屋。

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こっちから。

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あっちから。

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駄菓子屋。





 奥に行けば「ンケリコ」がある。私たちはそこでコーヒーブレイクを楽しんだ。

様々な珈琲を楽しめるジャズ喫茶/茶房 Voice

 2019年2月15日、ZIZIを出てから以前行ったことがあるジャズ喫茶にも行ってみようと思い、少し歩くことになったが入店した。

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外観。


考えてみれば、ここでブレンド(500円)を飲んだことがない。いつもマンデリンやガテマラばかりを飲んでいる気がする。だから、今日はブレンドを頼むことにした。

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ブレンド



 一口含むとしっかりとした苦味が口いっぱいに広がり、しかしそれは角が立っていない。コクがあり、水っぽくない珈琲である(もっとも、水っぽい珈琲なんかこういう店では出さないだろうが)。飲めば飲むほどまろやかさが増してくるようにも感じられた。ふと、苦味の中から酸味が顔を覗かせてくる。
 半分飲んだ所で私は周りを見渡した。昼時の店内、客が思い思いの席でくつろいでいる。本を読む人、ジャズに耳を傾ける人、そして文章を書いているのが私。

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イメージ。



 ふとカウンターを見ると、サラリーマン風の男性が指でリズムを取りながら、マスターと談笑している。話の内容が専門的過ぎて私には分からないが、このうるさすぎない会話もまたこの店の味だ。それにしてもマスターは話し上手だ。
 カウンターとテーブル、それと椅子にはこだわりが見られる。ダークブラウンで統一されているそれらはいかにもジャズと親和性が高いと思った。
 この店のブレンドは「いつまでも飲んでいたい」と思えるくらい美味かった。ここで流れるジャズは(私は詳しくないので直感ででしか言えないが)とてもクールなものだった。ひとりで来るよりも夫と来た方がジャズのうんちくが聞けるかもしれないな、と思う。珈琲の味に後ろ髪をひかれつつ、店を後にした。

 

茶房Voice (茶房ヴォイス) - 三宮/喫茶店 [食べログ]

営業時間:11:00~19:00

定休日:水曜日

メニューは看板の上/コーヒーハウス ZIZI

 2019年2月15日、ちょっと三宮の珈琲店を巡ってみたくて、まず行きやすいサンバル内のコーヒーハウスZIZIに行ってみることにした。メニューは店外にのみあるので、何を頼むかをあらかじめ決めておくと注文するときにまごつかなくて済むだろう。

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看板とメニュー。



 店内には4人がけテーブルと2人がけテーブルが白と黒を基調とした色合いで並べられている。すり減った床とともに年代を感じられる。客が多くなったらPCの使用はNGとなるらしく、一体何時頃がこの店のピークなのだろうかと思ってしまう。時々空調が思い出したかのようにバタバタ唸るのも味となっていてよい。
 禁煙化が叫び続けられている今日、この店はどこの席でも灰皿があり、喫煙していいことになっている。愛煙家の憩いの場でもあるのだろう。

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遠慮なく煙草が吸える店。


丁度窓側の席に座っていたので見下ろすと、スロットハウス弐番館が見える。あそこで遊んだ人もここにいっぷくしにくるのだろうか?
 その時、スポーツ新聞を片手に中年男性が「ホットひとつくれる?」と入店してきた。きっと常連客なのだろう。4人がけテーブルにどっかりと座り新聞を広げ、運ばれてきた珈琲に砂糖を2杯入れると美味しそうにそれを飲みながら新聞を読む。
 もしかしたら、ここの常連客はいつも同じものを頼むのかもしれないな、と思い、メニューが外にしかない理由を考えた。ある意味「ここでのお約束」なのだろう。「飲むものを決めてから入ってね」ということなのだろうか。
 さてここのブレンド(300円)は酸味がやや勝っているがバランスの取れたすっきりとした味である。私としてはブラックで飲みたいところだ。

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ZIZIのブレンド



 店員とマスターは女流作家について話をしている。私の珈琲も後残り少なくなってしまった。さあ、この辺で店を出ようじゃないか。また来よう。

 

コーヒーハウスジジ(三宮/カフェ・スイーツ) | ホットペッパーグルメ

営業時間:9:00~19:00

定休日:第2・第4土曜日

高いが旨いのはお菓子だけではなく/三宮・茜屋珈琲店

 前回書いたが、大阪に用事があって出かけていたことがあった。その帰りにLINEで夫から「パチスロで当たりが出た」と連絡が着たのである。私は夫にパチスロをしてもいいと言った覚えはなかったが、時々ストレス発散の為にふら~っと入ってしまうらしい。
 合流した夫は「レートが低いやつやってたから、珈琲代くらいしか出せないよ」と言っていた。ほうほう、それじゃ珈琲店に連れて行ってもらおうじゃないの、と、連れて行ってもらったのが茜屋珈琲店である。

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茜屋珈琲店



 店内はカウンターのみで、カウンターの上にはカップが所狭しとぶら下がっている。

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ずらっとぶら下がっているカップ


いかにも専門店と言ったところであるが、この店ではジャムも販売されている。

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いつか買いたい茜屋のジャム。



 さっそく茜屋特製ブレンド(700円)と「高いが旨いお菓子」(700円)を注文した。この「高いが旨いお菓子」は、以前入店したときにカップルが頼んでいたが、チョコレートケーキであるようだった。
 このお店のマスターは、客に合わせて約200客のカップから珈琲を淹れるものを選び、ひとつひとつ豆を挽き、丁寧にお湯を注ぎドリップしていく。だからか、珈琲の味も深みがあり、酸味と苦味のバランスが絶妙に取れている。この味わいの深さだと、ミルクを入れても美味しいだろう。

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茜屋特製ブレンド



 一方の「高いが旨いお菓子」は四角いチョコレートケーキで、くるみが入っているという。一口食べるとチョコレートの味わいが口いっぱいに広がり、どれだけチョコレートを使っているんだ、という気持ちになってくる。甘さとコクがありながら、かすかにビター感がある後味。

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高いが旨いお菓子。



 珈琲を飲んでいると、ふとカウンター席に置いてある珈琲の紹介が飛び込んできた。ブルーマウンテンの最高級品のブルーマウンテンNo.1が1杯2,100円、ジャコウネコの糞から取れる希少な豆コピ・ルワックが1杯2,800円、フルーティーな香りと強い酸味のイエメン産のモカマタリが800円(100g800円)……。モカマタリはともかく、他の二つは手が届きそうにない(苦笑)。
 帰り際、奥様に「お菓子美味しかったです、ごちそうさまでした」と告げると、「これはね、40年この味を守っているのよ、珈琲に合うように」とおっしゃっていました。茜屋珈琲店に行く予定がある方は是非「高いが旨いお菓子」、ご賞味あれ。

 

茜屋珈琲店 (あかねやこーひーてん) - 三宮/コーヒー専門店 [食べログ]

茜屋珈琲店神戸三宮 (@kobe_akaneya) | Twitter

 

ついに常連扱い!/ポートアイランド・ひつじ珈琲店

 火曜日は辛い焼きそばを食べて、次の日は次の日で胃がもたれて食欲が湧かなかった。夫が休みだったから、自転車でいける範囲の店に行って何か食べようと提案されたが、とても自転車をこぐ気にもなれない。もはやため息しか出ない状態である。
 しかしそんな時でも、私には行きたい所があった。ひつじ珈琲店である。何度もお世話になっている為、店先で挨拶されることもしばしば。こんな元気の出ない日は、あそこのグラタンを食べよう、そして珈琲を飲むんだ。
 ランチタイムの時間を間違えて、11時に店についてしまったので、しばし近所のスーパーで買い物をしてから入店。

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何度もお世話になっているお店。


ん?今日はトマトソースグラタン?

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このお店は定食とグラタンorドリアをランチとして提供している。


何それ食べたことがない。 店の中にはモーニングタイムからいたであろう客が、引き続きランチタイムに突入している感じでいた。私たちはいつもの席についた。ここからだと、珈琲がサイフォンで淹れられるのが見えるのである。私はグラタンと珈琲のセット、夫は鶏肉竜田あげと珈琲のセットを注文した。
 注文してから落ち着いて周りを見渡すと、いろんな情報を知ることができる。まずはメニュー。

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ランチメニュー。

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お食事メニュー。

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お飲み物メニュー。




塩の調味料入れにはショートパスタが入っている。

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可愛らしいショートパスタが入っている。


運ばれてきたシルバー入れは可愛いキリンのマグカップだった。

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マグカップはその日によって変わるのだろう(多分)



 そして運ばれてきたのがこちらである。

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トマトソースのグラタンとは初めてだ。


温玉を割りいれてグラタンに乗せていただく。トマトソースだからトマトの酸味がきいていて、クリームソースとは違った味わいで美味い。もともとトマトソースも好きだから、こういう感じのグラタンも美味しくいただけるというわけだ。特に、トマトソースだとトーストに合う。グラタンを食べ、トーストを食べ、の交互食べをしているとなんとも言えず幸せな気分になってくる(主にお腹が)。
 一方夫の方に運ばれてきた竜田あげも、珈琲付き800円は安いと思うくらいに美味しいものだった。

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軽めの定食という印象だったらしい。


日替わりなのが悔やまれるが、それがここの店のルールなのであろう。
 お腹を満たし、ゆったりとした気分で珈琲を待つ。カウンターの後ろでサイフォンから外された珈琲のフラスコが温められているのを見ながら、初めて食べたトマトソースのグラタンの味を思い起こしていた。
 そして珈琲が運ばれてきた。

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サイフォンで淹れられた珈琲。


私はここの珈琲が大好きだ。近所で気軽に飲むことができるし、苦味がやや強い味わいも私好みで好感が持てる。いつもミルクや砂糖を入れようか悩んでしまうのだが、結局ブラックのまま飲み終えてしまう。ミルクが合うような気もするのだが……。
 さて、お腹も気持ちも満足した私たちは、会計するためにレジに向かった。お店のお嬢さんが、「領収書はいりますか?」と尋ねてくる。よく見るとレジ横に「1,600円」と書かれた領収書が置かれていた。私が領収書をもらうと、夫は「ここじゃお前は”領収書をもらうおばさん”として認知されてるんだな」とけらけら笑っていた。

ひつじ珈琲店 - 市民病院前/喫茶店 [食べログ]

 

辛し辛し/東大阪・得一布施店

 昨日のことだった。私は仕事を終えて先に呑んでいる夫ともてらじ主宰のB氏と合流するために阪神の奈良行きに乗って布施駅へ向かった。合流してから、味わいのありすぎる店に行き、なんとも言えない気分になりながらも最終的に得一布施店へと入店したのであった。

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立呑み 得一 布施店 激安!



 B氏は普通に焼き鯖を頼み、夫は生うにを頼み、私はちょっと気になったので「辛い湯豆腐」というものを頼んだ(写真失念)出てきた湯豆腐は汁が真っ赤で今まで見たこともない湯豆腐だったが辛くて美味しかった(尤もB氏は「この辛さいらいらする」と言っていたから、好みによる味なのかもしれない)。
 談笑しながら呑んでいると、壁にふととあるメニュー表が貼り出してあるのが見えた。「から~~いメニュー」

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かくもたやすく行われる口と胃への侵略行為。


表を見てもらえると分かるように、焼きそばやあげだし豆腐が辛くなって提供されるのだという。「私この辛い焼きそば食べてみたい」と言ったところ、「やめておいた方がいいって」との声が。どうもB氏は先程の「辛い湯豆腐」が出てくるところだし、星三つだからどんなものが出てくるか分かったものではないと考えているようだ。一方夫は最初からまったく食べる気がないようで、「好きにしたら?」と言っている。一応夫の許可を得て「辛~いソース焼きそば」を頼んでみた。
 待つこと数分。見た目は普通?のソース焼きそばが出てきた。

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ね?普通の焼きそばだよね?


しかしB氏は「もう目にキてるんだけど……」と言いながら自分の取り皿に少しだけ焼きそばを取って食べている。その瞬間「辛いのが登ってくる!」とアカン(あかん)反応をしていたので「え?そんなに辛いの?」と思ってしまう。B氏は蒙古タンメン中本の北極も平気で食べる程辛いものに耐性があるのにその反応とは。
 この焼きそばはどんな辛さなんだろう?うきうきしながら麺をすすった。「ちょ、あんなにすすってる!」とB氏の声。ふむ、辛い。口の周りがぼんやり熱くなってきたし口の中は辛さで悲鳴をあげそうになっている。でも美味しい。次々と麺をすすっていく私。(この文章を書いている間、夫に「私が食べている時どう思った?」と聞いたら、「この人おかしいと思った」と返ってきた)
 食べ終わり、お腹の中が熱くなった。B氏はちょっとだけ食べたに過ぎないのに汗だくになってしまったと言っている。見ると、手ぬぐいで何度も頭を拭いている。私も汗はかいているけどそれ程じゃないな……。口の中は鮮烈な辛さと熱さが残っているが、そのうち収まるだろう。
 確かにここの辛いソース焼きそばは辛かったが、どちらかと言えば京橋・大阪王のハバネロ入り麻婆豆腐の方が辛かったような気がする。ちなみにB氏が気づいたのだが、この焼きそばの麺には唐辛子の粉が、まるでパスタに絡めてあるパルメザンチーズのように絡めてあったという。辛い食べ物が好きな人はぜひ食べてみてほしい。自己責任で。

 

立呑み 得一 布施店 (トクイチ) - 布施/立ち飲み居酒屋・バー [食べログ]


 そして今日、私の胃はもたれてしまった。年って残酷だなぁ……と思いながら、ひつじ珈琲店にランチを食べに行くのであった。

湊川神社前、集う人々/高速神戸・ふるもと珈琲店

 湊川神社近辺に用事があったので高速神戸駅で下車し、歩きで目的地に向かって歩いていたのだが、どうも思ったよりも早く着いてしまう計算になってしまい、「このままだとひとりで1時間は待たなくてはいけないなぁ」と思ってげんなりしてしまった。しかし、その近くに珈琲店を見つけ私の胸は躍った。

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ふるもと珈琲店

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自慢の珈琲を出している、といった感じだ。


「炭火の焙煎珈琲です。こくと香りが最高」という看板がでかでかと掲げてある。ちなみに盲導犬同伴も可能だそうだ。
 では入ってみよう。うわぁ、先客がたくさんいる。マスターに「何人ですか?」と聞かれ、「ひとりです」と恐縮しながら答えると、テーブル席に通された。すぐにお冷が運ばれてくる。私はブレンド珈琲(550円)を頼んだ。
 メニューをよく見ると、モカ、コロンビア、キリマンジャロ、サントス、マンデリンが550円で飲めるのだ(ブルーマウンテンは900円)。これはかなりお得なのでは?裏を見てみると珈琲豆がそれぞれ100g700円(ブルーマウンテン100g2,200円、月別限定珈琲100g800円)で買えるという。
 また、アレンジメニューとして自家製キャラメルのフレーバーが楽しめるキャラメルコーヒー/ティー(700円)、ココアルーを加えた珈琲にミルクを加えホイップとチョコをのせたモカジャバ(700円)、アーモンドの香りが立ち込めるアーモンドオ・レ(650円)、深煎りの珈琲に泡立てたミルクを浮かべシナモンパウダーをのせたカプチーノ(650円)がある。キャラメルコーヒー/ティーモカジャバ、アーモンドオ・レはアイスでも頼むことができる。
 ここのケーキは軽い口当たりのシフォンケーキ(400円)をはじめとして、季節のフルーツが添えられて出されるチーズケーキ(500円)、二種類のベリーとチョコレートソースを添えた濃厚なチョコレートケーキ(500円)がある。
 他には「本日の珈琲」や「月別限定珈琲」「ベトナム珈琲」を出していて、きっとどれを飲んでも飽きないだろう。そしてこの安さ。ここが近所の人の集会場の役割をなしているのはそういった理由もあるに違いない。
 ブレンド珈琲はドリップで淹れられたもので、一口口をつけると、まず酸味が強いことが分かる。その後に強いコクが追いかけてくるのだ。

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ふるもと珈琲店ブレンド珈琲(550円)


美味い。この上を行く「スペシャブレンド(600円)」があるのだが、いったいどんな味なのだろう?想像もつかない。
 カウンターに髪を染めたお姉さんが座っている。どうやら相当な出費が近々あるようで、マスターにそれを愚痴っていた。マスターはそれを聞いてやりながら珈琲を淹れている。ここのマスターはきっと常連には優しいのだろう。
 そんなマスターが苦心して手に入れたであろうコーヒーカップがカウンター内にずらりと並んでいた。私には「一枚撮らせてください」という勇気がどうしても出なかった。何せここに来る機会は月に一度しかないのだから。もう少し顔を見せるようになって、「月1で来る人」という認識を持ってもらえるようになってから頼みたい……。本音をいうと壮観だから行って見て欲しいくらいだ。ちなみに私に出された珈琲の器はRoyal Albert Bone Chinaだった。
 「ごちそうさま」と御代を支払い外へ出た。これから用事を済ませないと。頭の中が珈琲でしっかり起きたからきっとうまくいく。そんな気がした。