魂の旅、食と誰かと、時々珈琲。

人生は旅。食と珈琲を好んでいる一介の主婦が日々を綴ります。

たまには家で食べてみる/お茶漬け with こしょう

 2019年2月19日放送分「マツコの知らない世界」で「黒こしょうがお茶漬けに合う」とお勧めされたのでやってみた。ちょうどお茶漬けの素と1膳分の麦飯が残っていたからである。(我が家では麦飯を食しているのである)

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何の変哲のないお茶漬けの素。お酒の後食べると美味い。



 私はお茶漬けはあまり食べない。このお茶漬けの素だって夫のものだ。だけどテレビであんなに「合う」と言っていたのだから、試さずにはいられない。
 ティファールのケトルが湯を沸かしている間、夫は「何か飲むものちょうだーい」なんてのんきなことを言っている。バカめ、マリアージュフレールのテアオペラを淹れてくれるわ!

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お湯待ちの麦飯。



 さて、湯が沸いて、まずはお茶漬けを普通に作ってみる。

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お茶漬けさらさら。


そしてちゃっちゃと黒こしょうを振りかけた。なんというかその、見たことのない風景だ。

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お分かりになるだろうか?こしょうがかかっている。


それではいただきます。ん?ぴりっとしているな。さらさら食べていたら気づかないかもしれないが、こしょうの刺激が舌に伝わってくる。美味しいかと聞かれたら「まずくはないが、チョイ足し?」という感じだ。あっという間に平らげてしまった。
 私の中では「黒こしょうは肉と合う」イメージしかわかない。わかなかった。だって仕方ないじゃない?食べてみて「ちょっとピリッとしたお茶漬けだった」としか言いようがないんだから!テアオペラを飲みながら「こりゃ、こしょうを作っている人に怒られるな……」と思っている私がいる。

このお店、当たりにつき/ぐらたんはうす ぱん

 今日は文章を紡ぐ気分にならないな、と珈琲を飲みながらひとりPCの前で唸る。うーむ。何を書きたいかなんて、とっくに決まっているというのに。

 それは三宮のさんプラザ地下街で夫と夕食に何を食べようか、とうろうろさまよっている時のことだった。最近見た私たちの知人のブログに書かれていた内容の影響で、私はハンバーグが食べたかったのである。だから途中で気になったグラタン専門店も通り過ぎたし、ハンバーグ専門店が閉店時間になっていたのにがっかりしたのだ。そして、うろうろしながらも、どこかでハンバーグが食べられないかな?と思って先ほど通り過ぎたグラタン専門店のウィンドウを覗いていたその時である。
 「ここ当たりだわ~!」と言いながら、お嬢さんが男性を伴いその店から出てきたのである。何、当たり?何が?と思いながら見本を見てみると、ちょうどレディースセットにハンバーグが含まれている。グラタンは小さいタイプか。うーん、ちょっと入ってみようかな、気になるし。ということで、夫に頼んでこのグラタン専門店に入ったのであった。
 先程のレディースセットは小ぶりのハンバーグとクリームコロッケ、小さいライスグラタンとサラダとスープがついてきて930円なのであるが、100円追加してとくとくセットにすると、ライスグラタンを単品のグラタンにすることができるのだ。これはお得なのではなかろうか?と思い、私はレディースセットのとくとくセット、グラタンは(ライスグラタンとマカロニグラタンと選べるのだが)パンプキンのマカロニグラタンにした。
 まずはトマト風味のコンソメスープが運ばれてきた。私の好みの味で、とても心が温まった。次はサラダ。食べ終わったら次の品、と、まるでフルコースのように料理が運ばれてくる。サラダを食べ終わり、運ばれてきたのはトマトソースのハンバーグとクリームコロッケ、付け合せはポテト。

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レディースセットのメイン。胃にもたれない工夫がしてあるに違いない。


ハンバーグはよくあるわんぱくな感じではなくて、すっきりと食べられるタイプでいかにも女性向けの品であり、するすると食べることができた。クリームコロッケはもしかしたら海鮮の風味を入れているのかな?と思ったのだがどうだろうか。その辺よく確認していなかった。美味しかったのには違いないのだが。
 さて、ついにふつふつといっているグラタンが運ばれてきた。

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かぼちゃがこれでもかと顔を覗かせている。ワイルドだ。


私はてっきりパンプキンが練りこまれているのかと思っていたが、切ったものが埋まって焼かれて出てきた。ちょっと度肝を抜かれたのだが、食べてみるとホクホクとしていてたまらなくうまい。夫がシーフードのライスグラタンを頼んでいたのでそちらも分けてもらうと、そちらも負けず劣らずうまい。
 この文章を読んでいる諸君。もしかしたら過去ログで気づいたかもしれないが、私はグラタンが大好きだ。どれだけ好きかと聞かれたら、誕生日に彼女が手製のグラタンを作ってくれたらそれだけで大喜びするくらいだ。そしてここの店のグラタン並みのグラタンを出されたが最後、プロポーズを真剣に考えることだろう(もっとも私は女なのだが)。
 あつあつのグラタンを味わいつくし、紅茶で一息ついた私は、先程この店から出てきたお嬢さんに想いを馳せた。「私も思うよ、ここは当たりだ」

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ぐらたんはうす ぱん。

 半ば冷えた珈琲を飲みながら、私はまたあそこに行ったら、今度はシーフードのライスグラタンを頼もうと心に決めたのだった。

 

ぐらたんはうす ぱん - 三宮/洋食 [食べログ]

大阪大玉大満足/あほや長吉長原店

 昨日は大阪府平野区まで用事があったので遠出をしていた。外せない用事だったので、半ば緊張していたのだが、「ここまで来て緊張もへったくれもないな」と思い、会場となっている事務所までの道のりをローソンで買った珈琲を飲みながら歩く。うーん、なんとものどかだ。

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散歩しながら飲む珈琲はなんとも言えない想いをもたらす。



 実はその時私は朝ごはんも昼ごはんも食べておらず、時間は13時を回っていたため、お腹をものすごく減らしていた。とにかく腹ペコだった。しかし歩いている通りは栄養食品を謳うビスケットを売っている薬局か呑み屋しかない。事務所の近くには大阪王があるが用事を済ませる前に餃子はちょっと……と思っていた、その時に。
 まさに地獄に仏というもの!あの大玉たこ焼きで有名なあほやがあるではないか!

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何度も見逃していたあほや。私が実に「あほや」


さっそく10個入りを頼む。ランチとして550円のたこ焼きはバランスがいいのか悪いのかはさておき、とにかくここで迷ってはいけないと思った。味付けはソースマヨ一味でお願いします。
 焼きたてが入った袋を手渡され、店先の椅子に腰掛け封を開ける。

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どーんと出てくる大玉たこ焼き10個。


わぁ、とっても大きいでござるぅ……!こんなたこ焼き久しぶりでござるぅ……!顔がほころぶのが分かる。熱々の大玉たこ焼きをふーふーしながらぱくり。あつつ、生地がトロトロして、ソースが濃くて、マヨネーズがまろやかで、一味が辛くて、最後にぷりぷりしたタコが歯に当たってくる。口の中が火傷しそうになる、そんな中で、一心不乱に息を吹きかけながら食べる。大阪の人はとっくの昔にソースとマヨネーズと一味唐辛子のマリアージュの魅力を知っていたわけだ。私は約二年間大阪に住んでいたがそんなことにも気がつかなかった。なんてこった。
 テレビでは大阪のたこ焼き屋は様々あると言っていた。私はその中でもあほやが好きだ。天六店でよく食べていた。ノーマルのソース味しか食べていなかったのがもったいない。

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ちらりと後ろを覗き見。どんな味があるのか……。



 これからも平野区のあほやの前を通りすがる用事はある。ついでに様々な味を試してみたいと思う。夫は大阪の人にとってたこ焼きはおやつと言っていたが、私にとっては中毒性の高い麻薬のようなものだ。

 

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三宮呑み/ジャズ喫茶・木馬

 いい感じに酔った私たちは、ふと「木馬に行こう」とどちらともなく提案をした。「木馬」それは、私の夫が若い頃に通っていたジャズ喫茶である。

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ジャズ喫茶・木馬の入り口に続く階段


初めて私が来たときには、壁いっぱいに有名人がサインを残していたのを見て驚きを隠せなかった。私の大好きな小川洋子女史もいらしていたなんて。
 さて、店内に入ると、何やらスパイシーな香りが漂ってくる。誰かがこの店のカレーを食したに違いない。ここのカレーはベジタブル・カレー(800円)とハーブチキンの野菜カレー(880円)がある。どちらも私は食べたことはないが、いつかは……と思っている。
 ピアノの前に据え付けられた半月型の禁煙席に通された。ここならフードを頼んでもかさばらないだろう。

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テーブルにはキャンドルが置いてある。静かな温かみのある明るさ。


さあ、何を頼もうか、というところで私は迷ってしまう。ここではワインがデカンタで赤・白ともに500ml1,600円で呑める。一方、ケーキセットは750~780円で珈琲・カフェオレ・紅茶付きを選んで頼める。さらに酔いに走るか、それともここで立ち止まるか……。
 結局、赤ワインのデカンタを二人でシェアすることを選択した。つまり、このブログの原文は呑みながら書いていた、というわけだ。

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デカンタニワトリ。後に夫と会話することになる(?)


夫は「いい文章が書けましたか?」と、まるでどこぞの編集者のような口調で聞いてくる。途中ながらも書いていたものを見てもらい感想やら直しやらを請うと、「こんなに呑んだっけ?」「この書き方は僕は好きじゃないな、翻訳したみたいだ」と返ってくる。私は文学部出身の彼の意見と自身の感性を信じて文章を直す。
 それから「なにかつまもう」とポテトチップス(300円)を頼み、ワインをぐいっと飲み干し、グラスに注ぎ込む。そして書く。

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これはジャガイモの粉から作っているタイプだろう。



 店内にはジャズが流れ、それに負けずとばかりにそれぞれのテーブルについている客が、思い思いの会話を楽しんでいる。ウエイトレスは注文どおりに珈琲やフードを出し、時には客と会話したりと忙しそうだ。そんな縁の下の力持ちのおかげで、私たちはゆったりとした時間を過ごせているのだけれど。
 「貴方は何杯呑んだ?私はこれで三杯目だけど」「わかんない。同じくらいじゃない?」そんな酔いどれの会話がサラリーマンの笑い声にかき消される。私は会話を諦め、ポテトチップスをつまみ口に放り込み、咀嚼しながら塩味を味わい、それから赤ワインの渋みを恋しがり、そっとグラスを傾けた。
 新しい客、男女二人連れが入ってきた。カウンター席へと通されるのを見ながら、夫は「今日は満員御礼だねぇ」と呟いた。そして彼は空になったデカンタニワトリに話しかけていたので、私は空になった彼のグラスと半分中身が残った自分のグラスを交換する。
 さて、今日はここでは終わりはしないようだ。私は次の日の予定を気にしながら、夫の友人が経営しているバーへと足を運ぶ覚悟を決めた。

 

 それからどうなったのかというと、バーですっかり酔っ払った夫が家でいびきをかき続ける中、私はブログをせっせと書いていたのでした。

三宮呑み/天一軒・GONTA2


 今日は夫が「呑みたい」といったから、三宮の方まで足を運んだ。まず訪れたのは「天一軒」。レバニラ炒めと硬い焼鶏モモと餃子がビールによく合うこと。

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定番のビール

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まずやってきたレバニラ炒め

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ここの名物、焼き鶏モモカタメ刻み

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中華の定番餃子






 軽く呑んで、「次にどこ行きたい?」と聞かれたので、私は「GONTA2」と答えた。地下にある立ち飲みのお店で、私はそこの変り種メニューを楽しむのが好きなのである。
 地下に降りた夫が、「今日は空いてるぞ」と言ったので、いつもとは違う向かって左側のカウンターに滑り込んだ。まずは190円の生ビールで乾杯だ。

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この量で190円



 さて、何を頼もうか……と思いメニューを見てみると、この間まであった甘鯛のフィッシュアンドチップスに代わり、カサゴのフィッシュアンドチップス(490円)が出ているではないか!ひとまずそれと、まぐろとアボガドの岩のり合え(390円)と、肉豆腐(400円)を頼んでみた。甘鯛のフィッシュアンドチップスは肉質が甘くてまろやかだったが、カサゴはどんな味だろうか……と想像していたら、まぐろとアボガドの岩のり合えが出てきた。

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ビールと、まぐろとアボガドの岩のり合え



 まずはまぐろに岩のりを合わせて食べてみる。うん、想像したとおりの味だ。岩のりの塩味と香りがまぐろに合っている。次に、アボガドと岩のりを合わせて食べてみることに。うん?と私は思った。意外と合うじゃないか?以前アボガドの刺身を食べたことがあるがそれと同じ理屈か?岩のりの塩味と風味がアボガドの甘みを引き立てている。思わずビールをクーッと飲む。


 次に出てきたのはカサゴのフィッシュアンドチップスだ。

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カサゴのフィッシュアンドチップス

さて、どんな味なのだろう。香りはスパイシーなのだが……とひょいひょいとまわりのポテトを食べながら思い、まずはタルタルソースをつけずにいただく。なんとしっとりとしてるようでさっぱりとした肉質なのだろう!これは甘鯛には負けていない。タルタルソースにつけて食べるとさらにそれが際立つ。これもまたビールに合うのだ。


 続いて出てきたのが肉豆腐。これがたまらない。人気がありすぎて売り切れになるほどなのだ。

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大人気の肉豆腐

なんといっても煮汁が染み込んだ肉と豆腐!それに一味をかけて食べるのである。味が濃い。濃いがゆえにこれもまたビールに合うのである。こればかりは来る度に頼み、ない日はがくりとしてしまうのだ。


 じっくり食べながら呑んでいたらビールがなくなってしまった。そこで私はサングリアの白(350円)を頼んだ。

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サングリアの白

ここのサングリアの白はやや甘口で、グレープフルーツとパイナップルとオレンジの香りと、甘酸っぱくふくよかな味わいが売りである。ちなみにサングリアの赤の方は、ライトボディでオレンジとカシスの香りと、フルーティでさわやかな味わいが売りだ。
 いい具合に酔ってきた。今からどこへ行こうかと悩む間もなく、私たちは次の店に向かうのであった。

 

天一軒 (テンイチケン) - 三宮/中華料理 [食べログ]

スタンド GONTa2 (スタンド ゴンタツー) - 三宮/立ち飲み居酒屋・バー [食べログ]

近所のスーパーにて/プリキュアチョコに想いをはせる

 家の近くのスーパーには、まだHUGっと!プリキュア仕様のプリキュアチョコが大量に売ってある。私はまだこの作品の最終回を観ていない。HDDに保存したきり、今も観れずにいる。
 隣の棚を見てみると、スタートゥインクルプリキュア仕様のプリキュアチョコが置いてあった。こちらの方は在庫が少なかった。もうHUGっと!の方を買っていく人は少なくなってしまったのかと思うと、今までプリキュア関連のお菓子を買ったことのない私でも物悲しくなってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二つとも買ってしまった。私はHUGっと!プリキュアではキュアエールが大好物……じゃなくて大好きだ。いつも元気がない私に元気をくれるから好きだ。彼女にしたい。
 などと考えていたら、夫がチョコレートを半分くらい食べてしまっていた。しんみりとなりながら食べたかったのに、ムードが台無しである。

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HUGっと!プリキュアチョコ

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こちらがキュアエールのご本尊である



 

 

 

 

 

 さて、スタートゥインクルプリキュアは、まだ観ていない。HDDに録画したままである。チョコは買ってきたものの、いつ食べようかまだ考え中である。

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スタートゥインクルプリキュアチョコ

 

 

 

 

早起きした朝は/一杯の珈琲とともに

 結局のところ、14日の間にピアサポーターの報告書を書き上げることはできなかった。現地で取ったメモを眺めつつ、どう書いたものかとため息をついていたのであった。そうしているうちに夕食の時間になり、寝る時間になり……起きたのは今日の4時半。
 若干眠いが、報告書を書いてみようか。そんな気になり、珈琲を淹れた。私はあの時患者の方とどんな話をしていただろう?どんなことを聞かれただろう?他のピアサポーターの方は懇談会を終えて何を感じただろう?そんなことをできる限り思い出しながらタイプしていく。珈琲の香りがいい起爆剤になったのか、次々とその時のシーンを思い出せる。
 そして何とか、初めての懇談会についての報告書を書き上げることができた。省略させなければならないところがいくつもできてしまったが、以前「できるだけ一枚の報告書でまとめてください」と言われていたので、要点を押さえたものにした。終わったと思ったら欠伸が出てきてしまった。保存をしてから目を閉じる。
 気がついたら夫に肩を揺さぶられていた。珈琲は少しだけ冷えていたからそんなに時間は経っていないはず。うとうとしていたのかと思いつつ、今日は病院の通院日だということと、図書館への本の返却日だということを思い出し、急いで準備をするのであった。