魂の旅、食と誰かと、時々珈琲。

人生は旅。食と珈琲を好んでいる一介の主婦が日々を綴ります。

様々な珈琲を楽しめるジャズ喫茶/茶房 Voice

 2019年2月15日、ZIZIを出てから以前行ったことがあるジャズ喫茶にも行ってみようと思い、少し歩くことになったが入店した。

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外観。


考えてみれば、ここでブレンド(500円)を飲んだことがない。いつもマンデリンやガテマラばかりを飲んでいる気がする。だから、今日はブレンドを頼むことにした。

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ブレンド



 一口含むとしっかりとした苦味が口いっぱいに広がり、しかしそれは角が立っていない。コクがあり、水っぽくない珈琲である(もっとも、水っぽい珈琲なんかこういう店では出さないだろうが)。飲めば飲むほどまろやかさが増してくるようにも感じられた。ふと、苦味の中から酸味が顔を覗かせてくる。
 半分飲んだ所で私は周りを見渡した。昼時の店内、客が思い思いの席でくつろいでいる。本を読む人、ジャズに耳を傾ける人、そして文章を書いているのが私。

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イメージ。



 ふとカウンターを見ると、サラリーマン風の男性が指でリズムを取りながら、マスターと談笑している。話の内容が専門的過ぎて私には分からないが、このうるさすぎない会話もまたこの店の味だ。それにしてもマスターは話し上手だ。
 カウンターとテーブル、それと椅子にはこだわりが見られる。ダークブラウンで統一されているそれらはいかにもジャズと親和性が高いと思った。
 この店のブレンドは「いつまでも飲んでいたい」と思えるくらい美味かった。ここで流れるジャズは(私は詳しくないので直感ででしか言えないが)とてもクールなものだった。ひとりで来るよりも夫と来た方がジャズのうんちくが聞けるかもしれないな、と思う。珈琲の味に後ろ髪をひかれつつ、店を後にした。

 

茶房Voice (茶房ヴォイス) - 三宮/喫茶店 [食べログ]

営業時間:11:00~19:00

定休日:水曜日