魂の旅、食と誰かと、時々珈琲。

人生は旅。食と珈琲を好んでいる一介の主婦が日々を綴ります。

私の行きつけとなった店/神戸ポートアイランド・ひつじ珈琲店

 今日は気が滅入ってしまい、身体の思うがままに任せ昼前まで布団の中で過ごしていた。何しろ、月に一度の「アレ」であり、しかも二日目とくれば、以前の不健康な私の身体ならば量は少しだけだったのにもかかわらず、健康体に近づいている状態ともなるとそれなりに子宮は収縮し、それなりに出血する。くらくらする頭と鈍いお腹の痛みに耐えつつ、「そろそろお昼か」とばかりにさすがに布団から這い出てみれば、二つ並んだパソコンの向かって左の方に夫が座って何やら文章を打っていた。

 私は、夫が書いた文章を読むのが好きであり、書いているものが仕事の企画書だろうがツイッターのどうでもいいレスポンスだろうが面白く読んでしまう。何か面白いことでもしているのだろうか?と思いながら覗き見ると、彼はブログを書いていたという。早速読ませてもらったところ、成程、彼らしさがにじみ出る、ノスタルジーを追いかけるような文章だった。昔あって、今もあって、いつかはなくなって思い出になってしまうから書き留めておこう。そんな意志を感じられた。

 さて、時間も時間だし、夫も「お昼ご飯どうする?」と聞いてきた。生憎私の状態では台所に立っても湿気なり何なりで気分を悪くしてしまって料理を作るどころではないだろう。しかし夫の「近所のすし屋に行く」という意見にも同意しかねた。確かにそのすし屋は安いネタが多い。しかし食べた後心が満たされるかと言われるとそうではない。こういう状態の時に食べた方がいいものは、心が満たされる食事だ。

 というわけで、私が週一で来ている「ひつじ珈琲店」でランチをとることになった。珍しく客はまばらだったから、私が好きな席につくことができた。私はここでいつもグラタンを頼んでいるが、今日は夫に食べてもらいたいから、温玉ハヤシライス(ホット珈琲つき)を頼んだ。ここのランチは珈琲や紅茶をつけて800円(税込)だからとても安い。しかも料理も珈琲もうまい。

 温玉ハヤシライスは、日替わりなのが勿体無いと思うくらい美味しかった。また食べたいくらいだが、このお店ではランチは大体一期一会。その時々にじっくりと味わって食べるしかないのだ。ちなみに、夫はベーコンの乗ったマカロニグラタンをトーストと一緒に食べていた。「美味しいでしょ?」と聞くと「美味しい」と答えていた。彼なりに文章を書いたらまた違う表現をしてくれただろうが、チーズの風味がとても良かったとのことだった。

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2019年2月11日ひつじ珈琲店ランチ・温玉ハヤシライス

 そして、食後の珈琲。ここはサイフォンで淹れていると看板に書いてあった。三宮の駅前にあるコーヒーショップのコーヒーよりも香りがよく、酸味がほのかに強いブレンドだった。驚いたことに、ランチ単品は780円(税込)、珈琲か紅茶つきで800円(税込)なのである。

 私は時々、ここでモーニングを食べることがある。モーニングには種類があるが、通常の珈琲が380円でモーニングが400円(珈琲と一緒にトーストかサンドイッチなどを食べることができる!)ともなると、朝からここの珈琲が恋しいときはモーニングを狙った行動を求められる。店で読む小説の選択など……。