金曜日の昼下がり/元町・ジャズ喫茶jamjam
今日は朝から神経を尖らせていた。ピアサポーターとして看護師志望の大学生の前で講演しなくてはならないからだ。資料と原稿、どちらも揃っているし準備万端だったがそれでも不安だった。
講演を終わらせたのは昼過ぎてからだった。学生のアンケート結果を見ても一緒に行ったK氏の話の方が学生を惹き付けていたらしい。次の機会があったらもっと違うアプローチが出来たら、と思った。
今日はくたびれた。スーパーの焼き鯖弁当で昼を済ませてから、三宮図書館に予約していた本を取りに行った。「白髪(はくはつ)のうた」市原悦子さんの本だ。彼女を見送ってから何ヶ月経って読むことになる。
読む場所は「ジャズ喫茶jamjam」。彼女の演技人生のほろ苦さがここのブレンド珈琲とよく合うからだ。
- 作者: 市原悦子,沢部ひとみ
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2017/07/26
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
近所に癒しがあった!/ポートアイランド・ひつじ珈琲店
2019年3月5日、仕事でくたくたになった私は、いつも一緒に付き添ってくれている事務員の方に挨拶をした後。電車に乗った。ぼんやりを車窓の外を見ながら、「何か甘いものが食べたいな……」と思っていた。
頭を使った後は、何故だか和菓子が愛しくなってくる。洋菓子は甘ったるくてなんだかなじまない。でもコンビニやスーパーで和菓子を買うのもなんだか違うような気がするんだよなぁ。そんな気分のまま、私はひつじ珈琲店の前を通りすがった。すると、看板に「14:00~19:00 TEA TIME MENU」と書かれていた。
そしてその中には「ぜんざい」「あんみつ」が載っていたのである。ケーキセットは700円だったが、さっき書いた通り洋菓子の気分ではない私は、ぜんざいが食べたくて店のドアを開けた。
ぜんざいと一口で言うが、白玉ぜんざい(温・冷)と焼餅ぜんざい(温)がある。暖かいお茶付きなら冷たいのでもよいじゃないかとも思ったが、悩んだ末、温かい白玉ぜんざい(500円)を頼んだ。
セットメニュー表を見てみると、この時間帯でないと頼めないセットメニューがある様子で、私はナポリタンのセット(850円)に心が惹かれた。どんなナポリタンなのだろうか?
そうこうしている内に白玉ぜんざいが温かいお茶とともに運ばれてきた。
昔ながらの塩昆布付きだ。
何故珈琲店にぜんざいがあるのだろう?不思議なのだが、とりあえず一口すすると甘すぎずうまい。やさしい味で、塩昆布ともよく合う。疲れた私の心が満たされていくようだ。
よし、これからはランチにはぐれたらナポリタンのセットを食べに来よう。そして、仕事にくたびれたら、またここでぜんざいを食べよう。温かいお茶をすすりながらそう決めたのであった。
やさしいミルクに包まれて/三宮・木馬
2019年3月2日、スパゲティ専門店「RYU・RYU」で「とろ~りチーズの辛子明太子カルボナーラ大盛」を食べた私と夫は、いつものように「木馬」へ向かった。今日はカフェ・オ・レ(500円)が飲みたいと心に決めていたので迷いはなかった。夫はティー・オ・レ(500円)を頼んだ。
ウエイターは両方とも運んできた。夫は疑うことなく出された飲み物に砂糖を入れる。私はどうも目の前にある飲み物に違和感を感じていた。カフェ・オ・レにしては色合いが違う気がする。少し周りを気にしながら香りを嗅いでみたら紅茶の香りがした。ビンゴだった。逆に出されていたのだ。夫がまだ口をつける前に交換をすることができたのは幸いだった。
ここのカフェ・オ・レは、まろやかでコクがある。素になっている珈琲の特徴かもしれないが、それほど酸味がうるさくない。なんとも落ち着く味だ。
木馬は珈琲や紅茶、ジュースも様々な種類を取り揃えている。当面はドリンクだけでも楽しめそうだ。しかしそう思ったちょうどその時に、カレーの香りが漂ってきて、「カレー食べたい……」という気持ちになってしまうのであった。
カルボナーラ食べたい/リュリュ 三宮店
三宮、さんプラザ地下1階にその店はあった。
2019年3月2日、私が「カルボナーラ食べたい」と夫に言った為、「RYU-RYU」というパスタ専門店に行くことになったのである。
ここの店のカルボナーラは種類が豊富だ。
ノーマルのカルボナーラを食べるのもいいが、特別なものを入れているものを食べてみるもよし、決めるのにとても迷った。迷いに迷った挙句頼んだのが「とろーりチーズの辛子明太子カルボナーラ」である。
このカルボナーラなのだが、辛子明太子の味がしつこくなくちょうど良い。チーズに良く合う量入っていて全体的にバランスが取れている味だった。しかもパスタがアルデンテよりやや硬め。私の好みの食感だったのである。
カルボナーラひとつとっても種類が多く楽しめるのだから、全種類制覇しようとしたらどのくらいかかるのだろう?そんなことを思いながら、私はパスタ分重くなった体を引きずり店を後にした。
何物にも代え難い時間/三宮・木馬
2019年3月1日、私たちが「のんちゃん」で軽く食事を済ませた後、向かったのは木馬だった。私はノンアルコールビールを飲んでいたし、夫はビール大瓶を1瓶空けただけで、まだ酔った感じではなかったのだが、「珈琲が飲みたいだろうから」と連れてきてくれたのである。
木馬の珈琲はコロムビア・ブラジル・ガテマラ・マンデリンをブレンドしたものである。
店内でブレンドされた豆が100g400円で販売されている。深いコクと苦味をしっかりと感じられるこの珈琲は、確実にミルクと合う。実際、珈琲を半分まで飲んでからミルクを足してみると、隠れていた酸味が現れ、味がマイルドになった。私がコーヒーを好んで飲むようになってから数ヶ月経ったが、やはりまだ分からないことが多い。
そして、夫がカフェ・オ・レとセットで注文した洋梨のタルトは、洋梨のさっぱりとした甘みと、コクのあるバニラアイスがマッチして、珈琲にも紅茶にも合う一品となっている。
このケーキセットは750円だ。
ふと夫が、「君は美味しそうに珈琲を飲むよね」と言ってきた。美味しいからそういう雰囲気になるんだよ、と私は心の中で呟いた。
ゆったりとコーヒーを飲みながらジャズを聴く。そんな場所だからこの店にいつも来る。「この時間は多少お金がかかっても何物にも代え難い。無駄がない」と夫は言う。
夫が飲んでいたカフェ・オ・レは優しい味だ。次あたり頼んで飲もう。そう思いながら私はジャズの心地よさに身を委ねた。